私は3年ほど前に子宮筋腫の腹腔鏡手術を受け、つい最近第一子を授かりました。
22〜23歳の頃には既に子宮筋腫ができ始めていましたが、小さく数も少なかったことから10年以上にわたり経過観察を続けていました。
しかし、生理痛が強まってきたり、生理時の出血量が尋常でなくなってきたことから、手術を受けることを決意しました。
今回は、実際に手術を受けた時の記録とその後の経過を記録として残しておきます。
生理痛と子宮筋腫|想定外の場所にあった筋腫
先ほどもお話した通り、子宮筋腫との付き合いは長く、10年以上にわたり経過観察を続けてきました。
徐々に生理痛が重くなり、「こんな塊が出るとは…!」と自分で驚いてしまうほどの大きなレバー状の血の塊が度々お目見えするように・・・。
検診の際に医師に相談したことが手術を受けるきっかけになりました。
もうそれはとんとん拍子に話は進みました。
私は結構ズボラなので、先生から言い渡されていた検診の頻度を忠実に守っていた訳でもなく、仕事を言い訳に会社の健康診断くらいしか婦人科の受診はしていませんでした。
が・・・
いよいよ調子が悪い、まずい、と飛び込んだ先の婦人科。
その際は、小さい筋腫しか見つからず原因不明。
経過を見ましょうとのことで、「漢方」での治療が始まりました。

しかし・・・3ヶ月、半年経っても症状が改善せず、
エコー検査を再度行ったところ、通常ではあまり見ない(見えにくいらしい)ところに大きめの筋腫が見つかり、即、MRI検査送りと相成りました。
初めてのMRI検査|音と閉所の恐怖
閉所恐怖症という訳ではないのですが、ヘッドフォンをしていても漏れ聞こえてくる「キーン」という甲高く耳障りな音と、迫りくる機械の壁にかなり動揺してしまった私。
思い返せば、手術よりもこちらの方が怖かったかもしれません。

MRIの結果、やはり大きめの筋腫があり、総合病院の紹介状を出してもらいました。
何だか変な話かもしれませんが、毎月の苦痛からの開放されるような気がして、
「手術」と言われてもホッとしたのを覚えています。
子宮筋腫は、開腹手術と腹腔鏡手術と選択肢がありますが、
傷が目立ちにくく、入院期間も短く済むこと等から、
私は「腹腔鏡手術」を多く取り扱っている病院を紹介してもらいました。
検査から入院、そして腹腔鏡手術へ
紹介状を書いてもらったからと言って、すぐに手術を受けられる訳ではなく、
診察や検査が複数回あり、4ヶ月ほど待つことになりました。
入院は手術の前日。
下剤を服用した以外は特に大きな処置もなく、比較的ゆったり過ごしていた気がします。
手術当日は朝から終日絶食。
起きてからは術衣に着替え、手術まで待機。
母が付き添いに来てくれましたが、かなり長い時間待っていてくれていたように思います。
そして、いよいよ手術室へ。
テレビでしか見たことのない光景に、扉が開いた瞬間、緊張感が走りました。
手術は全身麻酔だったので、マスクをつけて数秒もしないうちに意識が遠のき、
次に気がついた時はすべてが終わっていました。
「Tsunakanさん、分かりますか?」と名前を呼ばれる声を頼りに、朦朧としながら目を覚ましました。
一番つらかった術後の高熱
術後で一番辛かったのが、傷口の痛みよりも高熱にうなされたこと。
平熱が36℃前半しかない私にとっては、37℃を超えるだけでもかなりしんどく、ヘロヘロになってしまうのです。
手術当日から2日ほどは38℃〜39℃台をさまよい、何度も看護師さんに氷枕を変えてもらいました。
寒気でつらかったというよりは、体にずっとまとわりつく熱さにやられていた、という感じです。
傷口については、おへそ1ヶ所とお腹に2ヶ所、あわせて3ヶ所に小さな穴があいていましたが、そこまで痛みが出ることはなく、少し身体を動かした時に「突っ張るな・・・」と感じる程度でした。
子宮のサイズが1/3に戻った驚き
術後の診察で、医師に手術の前後の子宮の画像を見せてもらいました。
筋腫で肥大化していた子宮が、なんと1/3ほどの大きさに戻っていました!

手術前の子宮は、いびつな形に膨らんでパンパン!
まるでレンジにかけたタラコが弾ける前の様相でした。
「あぁ、そりゃ生理もツライよなぁ・・・」と、しみじみ。
母はというと、摘出された筋腫(実物)を見せられたそう。
結構な数があった、と。でも、「できれば見たくなかったわ」と苦笑い。そりゃそうだ。
手術から3年|経過といまの体調
手術から3年が経ちました。
1年に1回の検診では特に再発を指摘されることもなく、経過は良好なようです。
生理痛や経血量もかなり軽くなり、以前のようなびっくりするほどのレバー状の塊もお目見えすることがなくなりました。
3ヶ所の傷口は、そこまで目立つものではありませんが、キレイさっぱり消えるということはありませんでした。
触るとちょっとした盛り上がりがあります。が気にしません。
少し前には第一子を授かり、現在は出産を控えているところです。
予定帝王切開になるので、今の傷跡よりもそちらの方が恐らく目立つでしょう。
結果として、生理が楽になったこと、そして子どもを授かれたことからも、
子宮筋腫の腹腔鏡手術を受けたのは正解だったと、心から思っています。
この体験記が、どこかで同じ状況にある方の参考になれば幸いです。